少しゆとりのある腿幅とテーパードしたレングスが特徴のテーパードモデル。


Z生地を使用。
Z(ゼット)生地は、約15年前にデニムメーカーの1人によって制作された奇跡の生地のテクスチャと染色をベースにしています。当時のデニム産業の傾向としては、高密度に織る生地からローテンション織りにちょうど移っていったところでした。日本の工場は当時ローテンション織りの経験がほとんどなく、デニムメーカーは試行錯誤しビンテージシャトル織機の設定を色々と試します。様々なデニムブランドが制作に失敗しましたが、彼一人だけは今までに見たことない、ムラのある、波打つように凸凹した生地を偶然に作ってしまったのです。つまり、Zは何らかの理由で偶然に生まれた賜物。このスラブデニムが出来て以来、制作を重ねるたびにこの生地を改良し、やっと納得するものが今のZ生地となります。日本ではZは特別な意味を持ち、この生地は間違いなく特別と呼ばれるに値するので、Z(ゼット)と呼ばれます。今日まで、Z生地が作成されたシャトル織機を使用しており、それがZを制作できる唯一の機械です。つまり、 Zの作成は時間と労力がかなりかかります。これにより、独特で不規則な生地感が出来上がりますが、作成には通常の2倍の時間がかかります。2018年の洪水の後には、機械はひどく損傷を受け、当初は「ああ、もうZは制作できないんだな。」と感じました。しかしなんとか1年以上かけて機械を復元し、最新のZ生地を制作しました。テキサス綿を使用しているのは、長い繊維が不規則な表面のベースとなるためです。また、非常に粗い綿ですが、着用すると柔らかくなるのが特徴です。糸はロープ染色され、合成インディゴ(ピュアインディゴ)で6回浸されていますが、表面を緯糸が透けて見えるように少し明るい青色のトーンしています。Zの糸は、色落ちのスピードを早めるためにゆるやかに紡績されております。