少し深めの股上にゆとりのある腿幅とテーパードしたレングスが特徴のハイライズテーパードモデル。
貴重なナチュラルインディゴをあえてアシッドウォッシュするというありえない発想により、他に類を見ない表情を浮かび上がらせることに成功しました。

N生地を使用。
ナチュラルインディゴ(天然藍)の色味はとても美しく温かな風合いのある染料ですが、今までいくつかの欠点がありました。通常、天然藍染色のプロセスは、糸の芯深くまで染色されてしまうため、色落ちにコントラストがはっきり出てきません。また、染色プロセス自体もかなりの工程を踏む必要があるため（手作業）、天然藍生地は合成インディゴ(ピュアインディゴ)生地よりも値段が4倍高くなります。天然藍生地の作成をTANUKIが挑戦し、これら両方の問題に取り組みたいと考え、工場の1つで天然藍のロープ染色法を開発しました。天然藍は、合成インディゴ(ピュアインディゴ)よりもさらに色味が深くなり、豊かで濃いインディゴの色合いになります。また、TANUKIの生地は非常に独特な色合いとコントラストを可能にします。このロープ染色法は、天然藍そのものの色の美しさを損なうことなく、生地をより手頃な価格にするのにも役立ちました。さまざまな綿を試しましたが、最終的には、私たちの経験でテキサス産の綿を採用。天然藍ロープ染色をする工場は日本で唯一であり、天然藍自体は日本のデニム産業ではあまり使われない、特別な有機天然藍をインドから調達しました。生地を織る際も、ローテンション織りにしたので、表面にスラブ感と凹凸をだし、天然藍の美しいブルーをより色落ちと共に身近に楽しめるよう制作しました。